映画レビュー

映画ビリギャルに学ぶ、可能性を最大限に引き出すゴール設定方法とコーチング技術

坪田信貴さんの著書『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 (角川文庫)』をもとに映画化された『ビリギャル』についての情報と個人的な感想をまとめてみました。

『ビリギャル』を観た個人的な感想・レビュー

良い映画でした。キャスティングも良かったと思います。

可能性を最大限に引き出すゴール設定方法とコーチング技術など、夢を叶えるためのヒントが盛り込まれています。

可能性を最大限に引き出すための「高いゴール設定」

まず、今よりも大きな成果を達成するためには、現状となるべくかけ離れた大きな夢、高いゴール設定が重要です。「大きな夢、高いゴール」は言い換えると、難しい夢・ゴールと言えるかと思います。

難しい夢なら何でもいいかというとそうではなくて、自分で「叶えたいと思えるゴール」であることがポイントだと感じました。

『ビリギャル』の話の中で、主人公さやかの弟も「甲子園」という高いゴールがありましたが、彼はその夢を達成できませんでした。さやかが達成できて、弟が達成できなかった理由は何か?考えてみました。

さやかの弟が夢を叶えられなかった理由

僕は基本的には、何かを成し遂げられないのは、自分自身のせいだと思っています。

それを前提として、さらに理由は大きく2つあると思います。

  • 自分自身が「本当に叶えたい」と思っている目標ではなかったため(父親の夢を押しつけられていた)
  • 「コーチ(父親)」のコーチングがあまり良くなかったため(試合の前日にプレッシャーで喘息の発作が出るくらい追い詰められていた)

もう一つ、夢を叶えられなかった理由に関して、「実力が及ばなかった」ということも考えられると思うのですが、野球推薦で進学したくらいなので、素質や実力はきっと備わっていたのだと思います。及ばない部分があったとしても、日々の練習やメンタルトレーニングにより向上して行けたはずです。

達成できる成果に大きく影響を及ぼすのは、元々の実力以上に、ゴール設定の仕方とゴール設定後の心理状態(希望・自信)、行動、習慣などかと思います。

主人公さやかが夢を叶えられた理由

  • 良いコーチ(坪田先生)との出会い
  • 自ら「叶えたい」と思えて、なおかつ、現状よりも大きく高いゴール設定
  • アメとムチ的な周囲の人々の存在・環境

さやかが出会った坪田先生は、名コーチだと思いました。坪田先生がさやかをやる気にさせ、導き、目標達成を支えたことは、まさしく「コーチング」だと感じています。映画の中で坪田先生がやっていたことは、

  • やる気を引き出しその気にさせる(高いゴール設定)
  • 小さな進歩や行動を褒める、承認する
  • さやかの可能性を信じる
  • 小さな成功体験を少しずつ積み重ねていくよう促す
  • スランプの時にも支え、諭し、本人が気づくように促す

コーチング(coaching)とは、人材開発の技法の1つ。 対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術であるとされる。 相手の話をよく聴き(傾聴)、感じたことを伝えて承認し、質問することで、自発的な行動を促すとするコミュニケーション技法である。

出典:「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」『ウィキペディア(Wikipedia)』

坪田先生は、さやかと出会って最初の面談で、志望校を決めることを促しました。その時、さやかは高校を無期停学となっており成績も学年ビリの状態でしたが、レベルの高い一流大学をゴールとして設定することを勧めたのです。

結局さやかは、「東大はガリ勉が多そう。慶應大学は慶應ボーイなどイケメンがいそう」という偏見かもしれませんが、とりあえず少なくとも自ら目指したいと思えるような大学を志望校に設定しました。

基礎から学習し直し少しずつ実力をつけてきたさやかですが、映画の中盤、いざ慶應大学の過去問(赤本)を見た時に、一気に自信を喪失してしまいます。塾の建物の屋上で遠くを見つめるさやかに、坪田先生は卵を見せました。

『ビリギャル』のあらすじ・映画の原作本

高校2年で小学4年生程度の学力しかなく、学年ビリ・偏差値30弱のギャルだった主人公・さやか。さやかが塾講師・坪田先生と出会い、その指導を受けて、現役で慶應義塾大学に合格するまでを描いた実話に基づくストーリーです。

名古屋市の学習塾・青藍義塾(現・坪田塾)塾長の坪田信貴さんがストーリー投稿サイトSTORYS.JPに投稿したことがきっかけで、2013年に書籍化されたようです。また、その原作をもとに、2015年5月に土井裕泰監督、主演さやか役・有村架純さん、坪田先生・伊藤淳史さんで映画が公開されました。その他、野村周平さん(塾の仲間)、安田顕さん(学校の担任)、吉田羊さん(さやか母)、田中哲司さん(さやか父)等が出演されています。

あらすじ

幼い頃から学校に馴染めず転校を繰り返していたさやかはある日下校中、とある中学校の制服を目を奪われる。それを眺めていた母親がその中学校ならエスカレーター式に高校や大学にあがれるためずっと好きなことをやって楽しくいられるからと言って進学を勧める。それを聞いたさやかは即入学を決め晴れて入学し、その後同じクラスのおしゃれ集団と仲良くなった。

彼女らと行動するにつれスカートの丈は短くなり、化粧は濃くなり、勉強もせずに遊ぶ生活が続いていった。そのため高校では1番出来の悪いクラスに入れられ授業中にも関わらず雑誌を読んだり化粧をしながら日々を過ごし、挙句の果には担任にクズ呼ばわれされる始末となっていた。

そんなある日、担任がさやかのバッグからタバコのケースを発見し自宅謹慎になる。ちょうど夏休み前だった事もあり頭髪を金髪にした。そんな時母からある塾の広告を見せられ塾に通う事になったが入校テストでは塾の担任もお手上げの回答ばかり。ただとりあえず目標を持たなければいけないと言われ半ば強引に志望校を慶應義塾大学にした。

ろくに勉強をしてこなかったさやかだが真剣に向き合ってくれる先生や同じ塾にさやかと同じタイミングで入ってきた弁護士を目指すゲーマーのれいじと一緒に勉強する事で意欲を増してゆく。またクラス担任に慶應を受けると宣言し馬鹿にされ、受かったら校庭を裸で逆立ちして歩くと約束されより一層意欲を増すのであった。

出典:「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」『ウィキペディア(Wikipedia)』

『ビリギャル』のモデル・ご本人は小林さやかさん、その後・現在

書籍の表紙の女性がご本人かと思っていましたが、モデルの石川恋さんとのことです。

ビリギャルのモデルとなったご本人はこちら、小林さやかさん。いくつかのインタビューやテレビなどでお顔出しされています。高2まで、聖徳太子を「せいとくたこ」と呼んでいたそうです。

「すっげえ勉強が苦手で、成績は学年ビリ。中学入学以来ほとんど勉強していなかったから、当時は小学生レベルの学力だったと思います」

「最初に、坪田先生に『夢はなんですか』と聞かれました。考えたけど、特にない。先生と話すうちに、『慶應大に合格すること』が私の夢になりました。でも、自分の成績を考えれば到底行けるとは思えなかった。ただ、夢は大きいほうがいいと思って。慶應目指して勉強すれば、どこかの大学に受かるんじゃないかと」

出典:「ビリギャル「慶應受験はネタ」聖徳太子も“せいとくたこ”と 〈週刊朝日〉」『AERA dot. (アエラドット)』

映画『ビリギャル』のモデルとなった小林さやかさんは、慶應義塾大学を卒業後、ウェディングプランナーとして活躍されているようです。また、ご本人の結婚式が27時間テレビスペシャル企画として放送され、小林さんの大ファンであるSMAPの香取慎吾さんが慎吾ママとしてサプライズ登場する演出があったそうです。

まとめ・『ビリギャル』を観る方はこちら

夢を叶えるヒントが詰まった良い映画だと思いますので、まだご覧になっていない方はぜひ観てみてください。

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